【タンブラー・コップの通販】ウォーターバリエーション

本当に良質なタンブラーとはどんなものでしょうか。宝石のように豪華絢爛? それとも質実剛健? 茶器のような芸術品? いいえ、決して自己主張をせず、当たり前にようにそこにありながら、あらためて意識してみるとこの形、この素材、このデザイン以外にありえないというものです。東洋佐々木ガラスのウォーターバリエーションはそういうタンブラーであり、これは長い歴史と技術の結果なのです。


ガラスコップの歴史

ガラスは我々にとって身近なものですが、いつから、どうやって作られているかご存知でしょうか?
ガラスの材料はケイシャ、ソーダ灰、石灰石を混ぜ合わせて作ったものになり、紀元前4000年頃から作られていました。この頃作られていたのはガラスビーズになります。我々が目にするようなグラスや板ガラスはもっと後の時代のものにはなりますが、ガラスは人類の発明品のうち最古のものの一つであるといえます。
紀元前2000年頃には、上記のガラスの原料にシリカを入れると融点が下がることが分かり、溶融したガラスを粘土の型に押し込んで器を作る製法が発明され、ガラスの器がエジプトから西アジアへと広まりました。
紀元前1世紀には吹きガラスの製法が発明され、現在につながるガラスのコップが作られるようになりました。
良質の材料が輸入できたベネチアでは精巧なガラスが盛んに作られ、15世紀にはクリスタルガラスが作られるようになりました。そのためベネチアンガラスがヨーロッパ世界では有名なものとなりました。


日本のガラスの歴史

日本では弥生時代にはガラスが輸入されており、2000年前のガラス炉が発掘されていることから、この頃には国内でも作成されていました。しかし手のこんだガラスは輸入品でした。
戦国時代になると南蛮渡来のガラス製品が輸入されました。1549年にフランシスコ・ザビエルが来日したときにガラス製品が伝わり、当時のヨーロッパのベネチアンガラスの発展もあり、地位の高い人の使う高級品としてのガラスが広まりました。
江戸時代になってもガラスやびいどろは製造されていました。ガラス容器やガラスレンズを用いた眼鏡なども作られるようになりました。
しかし江戸期のガラスは荒っぽい作りであり、ヨーロッパのガラスとは差が出てきていました。そのため明治時代になって舶来品が入ってくるようになると従来技術によるガラス製造は衰退し、西洋の技法や機材を使ったガラスが普及することになります。

明治のガラスコップ

明治時代になるとガラスのくずが輸入されるようになり、今までの鉛が多く脆いガラスではなく、割れにくいソーダガラスが作れるようになりました。政府はガラス産業を発展させようと小規模なガラス職人による製造ではなく、ガラス工場による製造を意図するようになりました。
東洋佐々木ガラス株式会社の前身の東洋ガラスの創始者島田孫市は、明治11年に明治政府がガラスの国産化の礎として築いた品川工作分局に入局、英国人技師により最新の舶来吹きガラス食器生産の指導を受け、後に全国に広めていきました。
東洋佐々木ガラス株式会社のもう一つの前身である佐々木硝子は明治35年にランプの国産化のために創業し、石油ランプを国内及び海外へと販売していました。その後灯りが石油ランプから電灯に移っていくにしたがって主力をランプから食器に変更していきました。

戦後のガラスコップとタンブラー

飲料に液体を入れる容器をコップと言いますが、これはオランダ語に由来しています。英語ではカップですが、江戸時代にオランダとの貿易で入ってきたためにこのようになっています。またこのような経緯からコップという場合は概ねガラス製のものをさし、カップという場合は陶器製のものをさすようになっています。ただ、コップはガラス製とは限らないので、紙コップなどのような言い方もします。また脚付きのものはグラスとよばれたり、大型のものはジョッキと言われることもありますが、これは歴史的経緯によるもので、定義は重複しています。
英語ではガラス製のコップのことをタンブラーグラスまたは単にタンブラーといいます。

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日本では日常的な飲料がお茶であったために、液体を飲むための食器としては陶器製の湯呑が広く使われていました。ビールなどのアルコールを飲むときの容器としてコップ(ガラスコップ)が使われ、またワイン用の「グラス」も国産品が作られ、輸出もされていました。 高級品は輸出用途でしたが、それが次第に国内製品にも使われる形で、戦前から徐々に日常用途の中にも「コップ」が浸透していきました。
昭和42年には佐々木硝子が口部を強化ガラスにした「HS ハードストロング」を生産開始、安全性と品揃えで業務用市場を席巻し、現在でもトップブランドであり続けています。


ウォーターバリエーション

平成14年(2002年)に東洋ガラス株式会社ハウスウェア部門と佐々木硝子株式会社が統合、東洋佐々木ガラス株式会社が誕生しました。
ともに明治以来の歴史を持つ日本のガラスコップ(タンブラー)のリーディングカンパニーが統合したことになります。その歴史と技術を注ぎ込んだものが、タンブラーのブランドである「ウォーターバリエーション」になります。
ウォーターバリエーションは素材にHS強化ガラスを使用しています。HSは50年の歴史を持つ「ハードストロング」のことで、昭和42年以来の口部強化ガラスとなっています。
口部だけを強化しているのは材料費や加工費の節約のためではなく、強化ガラスの問題点である爆発を防ぐためです。

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強化ガラスは製造工程の最後に熱などによる処理を行うことで、普通のガラスの3.5倍程度の強度を持ちます。また普通のガラスは割れると鋭利な刃物のように割れますが、強化ガラスは粉々に割れて崩れます。そのため、力のかかるガラス扉や、安全性が必要な公共施設や風呂場の窓などに使用されています。
しかしその反面、強化ガラスは急激な温度変化に弱く、割れるとなったときに一瞬で粉々になってしまうという性質を持っています。
HSハードストロングタンブラーは、コップの口部だけを熱入れにより強化ガラス化したもので、これにより口に当たる部分を薄くして口当たりを良くするとともに、割れたとしても普通のガラスと同じように割れるというようになっています。
このHSハードストロングの手法をさらにデザイン面に洗練させたものがウォーターバリエーションです。
ウォーターバリエーションの口部は強化ガラス化されたことで、強度を保ちながらも、薄く、唇にあてたときの感触を自然でクリアなものにしています。そして下部は通常のガラスとなっており、強度の担保のために厚くなっていますが、それは重心を下にする効果があり、テーブルの上に置いても手に持っても安定するようになっています。この、薄さ、軽さ、重さ、丈夫さという本来は背反する要素を自然なバランスで安定させたデザインは、高さの短いものから長いものまで、見た瞬間に分かる一目瞭然さで、手に持つとなおのことそれを実感します。

タンブラー

ウォーターバリエーションのタンブラーは特に変わった外見をしていません。改めて指摘されなければ見過ごしてしまうような、自己主張の少ないデザインとなっています。そのためどのようなシーンにおいてもうるさくなく、しっくりと収まります。しかしそのデザインは、なにげないように見えながら、技術と歴史と素材加工にしっかりと裏打ちされた計算され尽くしたものであり、見た瞬間、手に持った瞬間に、これしかない、この形しかありえないと誰もが思う、そのようなものとなっています。日本のグッドデザイン賞を取得しているのもそのためです。


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